2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の購入

藤枝静男 『寓目愚談』(講談社) ネット古書店にて購入。

本日の読書

横溝正史 『悪魔が来たりて笛を吹く』(角川文庫) 黒井千次 『のびどめ用水』(『たまらん坂』福武書店) 藤枝静男 『寓目愚談』(講談社)少し。

横溝正史 『悪魔が来たりて笛を吹く』(角川文庫)

正月にドラマが放送されるらしいので、どんな話だったかしらん、と手に取ってみると、読んだつもりで読んでいなかったことに気づいたので読んだ。 面白く読みつつも、いささかサービス過剰で、その辺の意匠はなくてもよかったんではないか、と思うところがな…

二〇〇六年総括

総括というほどのこともない。本読みメモ書きどころなので、本の話に限っていえば、二〇〇六年は、黒井千次と古井由吉を初めて読んだことが印象に残っていて、現在の僕の関心は、この二人と、藤枝静男、後藤明生の四人にある。念願だった後藤明生の『壁の中…

本日までの読書

H・ガスター /矢島文夫訳 『世界最古の物語バビロニア・ハッティ・カナアン>』(教養文庫) 黒井千次 『たまらん坂』『おたかの道』『せんげん山』『そうろう泉園』(『たまらん坂』福武書店) 後藤明生 『道』(『笑坂』中公文庫) 古井由吉 『来る日も』(…

H・ガスター /矢島文夫訳 『世界最古の物語』(教養文庫)

読みかけ途中で行方不明になっていたもの。先日の本棚整理の際発掘。いわゆるギルガメシュ叙事詩などが採取されている。 テクノロジーの進歩はめざましくとも、人の語る物語自体はここ数千年でほとんど進歩してないのではないか。書き記す文字そのものもたい…

本日の購入

黒井千次 『たまらん坂』(福武書店) 後藤明生 『笑坂』(中公文庫) ネット古書店にて購入。 奇しくも坂繋がり。それぞれ武蔵野、信濃追分を舞台とした連作というところも共通している。

本日までの読書

横溝正史 『吸血蛾』(角川文庫) 古井由吉 『朝夕の春』『卯の花朽たし』(『夜はいま』福武書店) 『卯の花朽たし』など最後に明確な謎が示されるので、変格探偵小説だと言い切ってしまってもいいように思うのだが、そのように感じるほうがおかしいのかも…

横溝正史 『吸血蛾』(角川文庫)

先日の本棚整理の際に出てきたもの。買ったという記憶がまるでない。他にも数冊未読の横溝正史が出てきたが、ほかのものには、いつどこで、とまではいかなくても手にとって表紙を眺めて、「ああ、買っとこか」と思った記憶がわずかばかり残っている。ファッ…

本日の読書

古井由吉 『壁の顔』(『夜はいま』福武書店) 「深夜、壁の中に人の顔がある」という冒頭からして探偵小説じゃないかと思うのだが、そう感じるほうがおかしいのかもしれない。

自転車に乗って

帰る途中にファミリーマートに寄って、ジャンボフランクを買い、行儀悪く咥えながら自転車に跨り、しばらく進むと、後輪から甲高い異音が発せられ、ペダルがやや重くなった。なにか挟まったかどこかひん曲がったのか、降りて調べて見るもよくわからない。仕…

本日の読書

古井由吉 『夜はいま』(『夜はいま』福武書店) 精神を病んだ中年男の入院話。オチのつけ方など探偵小説だよなぁと思うも、そう感じるほうがおかしいのかもしれない。

追記

「本棚は随分すっきりした」と先程書いたばかりだったのだけれど、本棚の上に山と積んだ(といっても整理する前よりかなり減った)本の重みで本棚の天板が割れてしまって、雪崩となって本が崩れ、えらいことになってしまった。『蘆屋家の崩壊』が見つかる前…

本棚整理

そうなんですよ。ということで、津原泰水の『蘆屋家の崩壊』を発掘すべく本棚整理を敢行したのだけけれど見つからない。『妖都』や『ペニス』はすぐ出てきたのに『蘆屋家の崩壊』だけ出てこない。よおく調べて、本棚は随分すっきりしたのだけれど、やっぱり…

本日の読書

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)読了。 古井由吉 『新開地にて』(『夜はいま』福武書店)

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)

社会派推理や本格ミステリに滅ぼされてしまった探偵小説の衣鉢を継ぐのは津原泰水しかいない! などと前作『蘆屋家の崩壊』を読んで変に期待していたのだけれど*1、期待ほどではなかった。奇想というほどの奇想もなく、無難にまとめられたものが多いように感…

本日の購入

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)

本日の読書

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)半分ほど。

藤枝静男 『今ここ』(講談社)

藤枝静男の死後に刊行された単行本未収録作をまとめたもの。小説は六作で、生前最後の作品集となった『虚懐』以降のものは三作。あとは随筆と、浜松の老舗タウン誌『浜松百撰』の創刊号から七年続いた『静男巷談』が完全収録されている。『静男巷談』の一部…

物欲

動画が貼らなきゃならないらしいのでやり直し。wii欲しい! W繋がりということでWHITESNAKE。「We wish you well」の映像があればWだらけでよかったのだけれど、さすがに見つけられなかったので、なんとはなしに「Here I go again」でも。1983年のモンスータ…

近頃の購入

藤枝静男 『今ここ』(講談社) 藤枝静男の死後まとめられた未発表集。普段古書を頼むときに使っている「日本の古本屋」、「スーパー源氏」以外のところで発見。少々高かったのだけれど(といってもあくまで僕にとっての話)、今までネット古書店で出回って…

本日までの読書

藤枝静男 『今ここ』(講談社)少し

藤枝静男 『小感軽談』(講談社)

偽の仏像が真仏になる話や、インド旅行、満州チベットで密偵をしていたらしい古道具屋の店主の話など、のちの『田紳有楽』の舞台裏のような話が満載で楽しい。判彫りに熱中し、作った印が、立原正秋、高井有一、後藤明生、辻邦生、大江健三郎、小川国夫、古…

本多秋五 『物語 戦後文学史 (上)』(岩波現代文庫)

『近代文学』創刊の件が知りたくて買ったのだけれど、その他のところも戦後間もない頃の熱気のようなものが感じられてとても面白かった。藤枝静男が書いていたような本多秋五自身の困窮はさすがに触れられていなかったけれど、そのことを頭に入れて読むと、…

本日の読書

藤枝静男 『小感軽談』(講談社)少し。

『エコール』(2004/ルシール・アザリロヴィック監督)

運び込まれた棺桶のまわりを少女の白い脚が次々に取り囲んでいく最初のシーンこそエロを感じたが、その後は、時に露骨に少女の裸を映し出したりしつつも、エロに至るのを周到に回避しているかのように思えた。萩尾望都のギムナジウムものを想起したりもした…

上映の前

シネリーブル梅田にて上映を待つ間、窓際に据えられた席に座って、窓の外を眺めていた。 眼下には人工の小川を流れる遊歩道のようなものがあり、その向こうには日本一の貨物駅であるJR梅田貨物駅がある。大阪の一等地に広がるこの巨大な貨物駅は、再開発の…