2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の購入

黒井千次 『メカニズムNo.1』(三笠書房) 黒井千次 『禁域』(新潮社) 黒井千次 『隠れ鬼』(新潮社)ネット古書店で千円以下であったものをまとめ買い。

本日の読書

ジャン=フィリップ・トゥーサン/野崎歓訳 『カメラ』(集英社文庫)読了。 黒井千次 『メカニズムNo.1』(『メカニズムNo.1』三笠書房)少し。

ジャン=フィリップ・トゥーサン/野崎歓訳 『カメラ』(集英社文庫)

『浴室』『ムッシュー』では、それほど気にならなかったはずの小じゃれた冗漫さがどうしても鼻につき、ほとんどげんなりとしていたのに、ロンドンからの帰りの船内で、カメラを拾うあたりから、途端に面白くなりはじめ、一気に読了してしまう。前半部分がも…

続・トリノ五輪音頭

無理して見たトリノ五輪閉会式がとても面白かった。

本日の読書

黒井千次 『失うべき日』(集英社文庫)読了。 ジャン=フィリップ・トゥーサン 『カメラ』(集英社文庫)少し。

黒井千次 『失うべき日』(集英社文庫)

これほど好みの作家を今まで知らずにいたのはなんたる不覚か、と思った一冊。あまりに好みであるが故に、表題作で、全体の半分を占める中編『失うべき日』以外の四編は、タイトルと冒頭の数行を読んだだけで、「ああ、成る程」と安易に諒解出来てしまえたほ…

トリノ五輪音頭

ほとんど毎日のようにトリノ五輪中継を見ていたおかげで、早朝に数時間寝て、夕食後に数時間寝るといったまったくデタラメな生活になってしまっていて、毎日大変眠かった。

本日の読書

ジャン=フィリップ・トゥーサン/野崎歓訳『ムッシュー』(集英社文庫)読了。 黒井千次 『失うべき日』(『失うべき日』集英社文庫)少し。

ジャン=フィリップ・トゥーサン/野崎歓訳『ムッシュー』(集英社文庫)

『ためらい』は大変好みであったのだけれど、この『ムッシュー』は楽しく読めはするが好みではないという実に微妙なところ。そういえばデビュー作『浴室』からしてそうだった。第三作『カメラ』も本の山の中から発掘してきてはいるのだけれども、興味は『た…

本日の読書

アイザック・アシモフ/冬川亘訳 『はだかの太陽』(ハヤカワ文庫)読了。 ジャン=フィリップ・トゥーサン/野崎歓訳『ムッシュー』(集英社文庫)少し。

アイザック・アシモフ/冬川亘訳 『はだかの太陽』(ハヤカワ文庫)

イライジャ、ダニールコンビのSFミステリ第二弾。途中、イライジャがダニールに向かって「きみの仕事は、ひとりの人間に危害が及ぶのを防ぐことだが、ぼくの仕事は人類全体に対する危害を防ぐことなんだよ」というシーンがあるのだけれど、この台詞はその…

本日の読書

アイザック・アシモフ/福島正実訳 『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫)読了。 アイザック・アシモフ/冬川亘訳 『はだかの太陽』(ハヤカワ文庫)少し。

アイザック・アシモフ/福島正実訳 『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫)

イライジャ・ベイリとロボットのR・ダニール・オリヴォーのコンビが活躍するSFミステリの第一弾。物証も裏づけもなくほとんど当てずっぽうのような推理を展開し誤った犯人を告発することを繰り返す探偵役イライジャ・ベイリはおよそ刑事らしからぬように…

『博士の愛した数式』

博士の友愛数や完全数の説明に、中学生の時分に、アーサー・C・クラークの『グランド・バンクスの幻影』を読んでマンデルブロー集合というものを知り大変興味を駆られながら、結局その数式を理解し得ず、自分には数学の才能などないのだ。とあきらめてしまっ…

しみじみしじみ

映画とそのあとの夕食を人様に奢って頂くという人様々な一日。その夕食のトンカツ屋の味噌汁がしじみ汁だったりして、太宰治が、訪問先で出されたしじみ汁の身をほじって食べていると、「あら、そんなもの食べてどうもありません?」などと言われて恥をかい…

本日の読書

P・D・ジェイムズ/隅田たけ子訳 『ナイチンゲールの屍衣』(ハヤカワ文庫)読了。 アイザック・アシモフ/福島正実訳 『鋼鉄都市』(ハヤカワ文庫)少し。

P・D・ジェイムズ/隅田たけ子訳 『ナイチンゲールの屍衣』(ハヤカワ文庫)

殺人事件を捜査するために現れるダルグリッシュ警視は、閉鎖的コミュニティにおける闖入者であるのだけれど、単に殺人事件を解決するというだけでなくついには殺人にまで到ってしまったしがらみを全て露わにしてしまう。今作の主役は人間関係そのものであっ…

本日の読書

アイザック・アシモフ/岡部宏之訳 『ファウンデーション対帝国』(ハヤカワ文庫)読了。 P・D・ジェイムズ/隅田たけ子訳 『ナイチンゲールの屍衣』(ハヤカワ文庫)少し。

アイザック・アシモフ/岡部宏之訳 『ファウンデーション対帝国』(ハヤカワ文庫)

シリーズ二作目。小刻みに年代を刻んでいた一作目と異なり今回は二部構成。第二部の『ザ・ミュール』は完全にミステリの手法で書かれていて、探偵役すら登場する。 武力衝突を徹底的に避けていた一作目とは異なり本作では戦争が起こってしまうのだが、戦闘シ…