2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の読書

町田康 『人間の屑』(『夫婦茶碗』新潮文庫) 松浦寿輝 『夕占』(『ものの たはむれ』文春文庫) 古井由吉 『祈りのように』(『夜明けの家』講談社)

本日の借本

小島信夫 『新潮現代文学37 小島信夫』(新潮社) 黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社) 古井由吉 『夜明けの家』(講談社) 作者不詳/天沢退二郎訳 『聖杯の探索』(人文書院) キアラン・カーソン/栩木伸明訳 『琥珀捕り』(東京創元社)

桜咲く

図書館に行く途中、小学校のフェンスに腕を突っ込み身を捩っている若い女性がいて、一体何ごとかと見てみると、携帯電話を突き出し校内の桜を撮ろうとしているのだった。その光景の方がよっぽど奇妙で、カメラに収めるのに値するように思ったのだけれど、あ…

本日の読書

松浦寿輝 『黄のはなの』『並木』(『ものの たはむれ』文春文庫)

ロシアの鶏は何と鳴く?

ロシア風チキンカツというものを作ろうと、鶏もも肉を開き、バターとニンニクのみじん切りを乗せて包んで、さぁ、衣をつけて揚げましょう、といったところで卵が切れていたことを思い出し、しばし愕然とする。以前にも同様のことがあって、その時は水溶き片…

悪酔い

人からミスタードーナツのタダ券を貰ったので、喜び勇んで買いに行く途中、いや、タダ券を用いるのだから買うとはいわず、貰うとか引き換えるとかいうべきかもしれないが、いやいや、そんなことはともかくとして、その途中にある線路下の短いトンネル(高架…

本日の読書。

小林秀雄 『考えるヒント』(文春文庫)少し。 松浦寿輝 『彗星考』(『ものの たはむれ』文春文庫)

FF12日記

「RPGの基本原理は欲望の再生産にある」ということを押井守が書いていたなぁ、と思い出したりしながら、レベルを上げ、ギルを稼ぎ、その合い間にストーリーを進めるという日々。現在ギルヴェガン。いくらでも寄り道は出来るものの、ストーリーはあくまでも一…

台所

ここ数日の間に、片栗粉が切れ、オイスターソースが切れ、キッチンペーパーが切れ、味噌が切れ、ごま油が切れ、鶏がらスープの素が切れ、小麦粉が切れ、塩もなくなった! と思ったら塩は買い置きがあった。しかしあまりにも次々となくなっていき、なんだか台…

本日の読書

町田康 『夫婦茶碗』(『夫婦茶碗』新潮文庫)読了。 小林秀雄 『考えるヒント』(文春文庫)少し。 松浦寿輝 『胡蝶骨』(『ものの たはむれ』文春文庫)

町田康 『夫婦茶碗』(『夫婦茶碗』新潮文庫)

大変な苦痛を伴いながら読み進め、どうにか読了する。馬鹿馬鹿しいことを真面目に馬鹿馬鹿しく演じるということは、関西人である僕にとって、自ら体現することであって、小説として読むものではなく、他にもいろいろと思うところもあり、実際長々と書き綴っ…

出会い頭

地下食料品売り場をうろつきながら、昨日のモスラの親子に出くわしてしまったりしたら、思わず「あーモスラー」などと指差してしまうのではなかろうか、なんてことを思い、思わずニヤついてしまったところ、ばっちり人と目があってしまったのだけれど、どう…

本日の購入

小林秀雄 『考えるヒント』(文春文庫) 小林秀雄 『考えるヒント2』(文春文庫) 松浦寿輝 『ものの たはむれ』(文春文庫) なんとはなしに手にとった『考えるヒント』の冒頭一行目に 学生時代、好んでエドガー・ポーのものを読んでいた頃、「メールツェル…

本日の読書

町田康 『夫婦茶碗』(『夫婦茶碗』新潮社)少し。 小林秀雄 『考えるヒント』(文春文庫)少し。

エスカレーターで聞いた話

「東京タワーでコロコロ転がしてたやんか」と、母親らしき女が息子らしき子供へいっているのを、反対側の食料品売り場へ下るエスカレーターで聞いた。 東京を遠く離れた大阪の小都市で突然聞く「東京タワー」という言葉はひどく奇異なものに思え、一体なにを…

本日の読書

島田雅彦 『自由死刑』(集英社文庫)読了。 町田康 『夫婦茶碗』(『夫婦茶碗』新潮社文庫)少し。

島田雅彦 『自由死刑』(集英社文庫)

島田雅彦、町田康、舞城王太郎の三人は、僕にとって三大読まず嫌い作家だったのだけれど、ある突然「島田雅彦と町田康を読むのだ*1」という指令をどこからともなく受け取ってしまったので、読んでみることにした。 『自由死刑』というというタイトルと、女に…

本日の読書

島田雅彦 『自由死刑』(集英社文庫)残り少し。

本日のFF12

アーリマンの分裂攻撃にしてやられてやる気を逸したところで本日はお終い。

弁当

久々に弁当屋で弁当を買う。待っている間、いかにも今風な女の子がサバの味噌似弁当を注文していて、意外に思ったりした。

本日の読書

黒井千次 『散歩道』 (『石の話 黒井千次自選短篇集』講談社学芸文庫/読了) 島田雅彦 『自由死刑』(集英社文庫)少し。

黒井千次 『石の話 黒井千次自選短篇集』(講談社学芸文庫)

巻頭に置かれた『ビル・ビリリは歌う』が書かれた時、まだ二十代であった作者が、作中人物と共に年老いていき、巻末の『散歩道』では六十代の老人になっているのが、なにやらひどく新鮮で、得体の知れない「ビル・ビリリ」が追い出される『ビル・ビリリは歌…

本日の読書

黒井千次 『庭の男』(『石の話 黒井千次自選短篇集』講談社文芸文庫)

最後の寓話

何だかよくわからない手段でもって、一銭も用いず『FF12』を入手する。万引きとかカツアゲではない。ちょっと(睡眠時間を大幅に削って)やってみたところ、設定やらデザインとか諸々スターウォーズっぽくね? という感想を持つ。スターウォーズがそもそも古…

本日の読書

黒井千次 『おたかの道』『夜と光』(『石の話 黒井千次自選短篇集』講談社文芸文庫)

金眩暈

レジに並ぶ寸前に米が切れていたことを思い出し、米のコーナーに行くと、噂の金芽米がドデンと置かれていたので、ついつい買ってしまう。どうせ僕はミーハーなのだ。

本日の読書

黒井千次 『首にまく布』『声の山』(『石の話 黒井千次自選短篇集』講談社文芸文庫)

蟻んこ

すっかり冷めてしまった残りのものの麻婆豆腐の豆腐の上に、蟻の死骸がぽつねんと乗っているのを見つけた。皿の縁に近いところだったし、随分ときれいに乗っかっていたから、調理中にはいりこんでいたのではなくて、夕食後片付けもせずダラダラとテレビを見…

本日の読書

黒井千次 『ビル・ビリリは歌う』(『石の話 黒井千次自選短篇集』講談社文芸文庫) 井上光晴 『未成年』(新潮社)少し。

黒井千次 『ビル・ビリリは歌う』(『石の話 黒井千次自選短篇集』講談社文芸文庫)

ビルの中に住まう得体の知れないなにものかが、社長命令により追い出されてしまうという構図はいささか単純で、おとぎ話調の語り口もあまり好きになれるものではなかったのだけれど、この短篇集が自選短篇集であり、傑作選というわけではなく、四十年近い作…