2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の読書

松浦寿輝 『千日手』(『もののたはむれ』文春文庫)読了。 黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)読了。 アイザック・アシモフ 『ロボットと帝国』(早川書房)半分ほど。

松浦寿輝 『もののたはむれ』(文春文庫)

松浦寿輝の処女短篇集。裏表紙に「新しい幻想文学の誕生」とあるのだけれど、新しさはまるで感じられなかった。むしろ幻想文学(この名称はあまり好きでないのだが)を好んで読んでいる僕などにとっては、あまりにも既知なものばかりで、新たな感興を得ると…

黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)

黒井千次三冊目のエッセー集。市民生活、家庭、職場・企業の三つのテーマからなる。初出を見ると職場や企業をテーマにしたエッセーの半数は『月刊総務』なる専門誌に発表されているのだけれど、黒井千次が勤めを辞めてからは『月刊総務』には一切発表されて…

本日の読書

古井由吉 『死者のように』(『夜明けの家』講談社)読了。 白川静 『漢字百話』(中公文庫)少し。 黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。

古井由吉 『夜明けの家』(講談社)

一九九八年発表の短篇集。 古井由吉の熱心な読者に作者と同年代の読者はいないのではないか。それほどに読み進めるのにエネルギーがいる。かといって二十前後ではこの面白さはわかるまいとも思う。古井由吉を楽しみ得るのは二十代も半ばを過ぎてからなのでは…

風邪薬

自転車を駐輪場に停めると、丁度足もとに風邪薬の空き瓶と百円ライターが並べて置いてあった。 ちょこなんとふたつ並べられたその様子はどこか可笑しく、初めて入る店だったからなにやら小さく歓迎された気がした。家からさほど遠くないどころか普段行くスー…

本日の写真

少しは写真を勉強したいと思い、写真雑誌を買おうと思ったのだけれど、値段をみてやめる。 そんな赤貧チルドレンである。 こっそり隣にいた人も撮ってみた。 こっそり対岸にいた人も撮ってみた。

本日の購入

倉橋由美子 『パルタイ』(新潮文庫) 白川静 『漢字百話』(中公文庫) アイザック・アシモフ 『ロボットと帝国』(早川書房)

本日の読書

黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。 古井由吉 『夜明けの家』(『夜明けの家』講談社)

頭痛Ⅱ

昨日書いた頭痛はピタリとおさまる。さすがは言霊パワーである。 明日あたりにはおさまりそうな気がしていたので書いた、ということも少しある。

本日の読書

古井由吉 『槿』(福武文庫)少し。 古井由吉 『ホトトギス』『通夜坂』(『夜明けの家』講談社) 古井由吉が面白くてたまらない。もっと早くから読んでおくべきだった。

頭痛

日曜以来軽い頭痛があってどうにも煩わしい。 そんなことをわざわざ書くまでもないのだけれど、こうして書いてしまうと、翌日ピタリとおさまるような気がしたので書いておきたい。言霊パワー。

本日の購入

大西巨人 『神聖喜劇(一)』(文春文庫) 中上健次 『重力の都』(新潮文庫) 中上健次 『十九歳のジェイコブ』(角川文庫) 中上健次 『讃歌』(文春文庫) 古井由吉 『杳子・妻隠』(新潮文庫)各105円。古井由吉があったのが嬉しい。中上健次もだいぶ溜…

本日の読書

古井由吉 『草原』『百鬼』(『夜明けの家』講談社)

本日の読書

黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。 古井由吉 『槿』(福武文庫)少し。 古井由吉 『山の日』(『夜明けの家』講談社)

横山やすし

古井由吉『火男』(『夜明けの家』講談社)に 年の頃は四十前後か、背はひょろりと長くて、頬はこけて髭の剃り跡の青々とした顔に大きな眼鏡を掛け、喧嘩早くて事件をのべつ起すが酒乱の相ながらに飄逸の才捨てがたい関西の漫才師を想わせる風貌の主が、柱に…

本日の読書

黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。 古井由吉 『槿』(福武文庫)少し。 古井由吉 『クレーンクレーン』『島の日』『火男』『不軽』(『夜明けの家』講談社) やー古井由吉凄いね。

風邪

朝起きると、悪寒があり頭が重く、熱も少々あるようだった。寝込むというほどではなかったのだけれど、ここ何年か本格的な風邪を引くと長引くことが多かったから、用心の為寝ておいた。

本日の読書

古井由吉 『槿』(福武文庫)少し。 黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。『群棲』『抱擁家族』に続いて、古井由吉の『槿』も谷崎潤一郎賞受賞作であったりした。別に意図して読んでるわけではないのだけど。 いわゆる「内向の世代」の作家たちの…

寒い

四月も半ばを過ぎたというのに大変寒い。 昼間から風呂にはいったはいいが、浴室も冷え冷えとしているものだから、湯からなかなかあがれず、すっかりのぼせてしまった。

本日の読書

黒井千次 『水泥棒』『手紙の来た家』『芝の庭』『壁下の夕暮れ』『訪問者』(『群棲』講談社/読了) 小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫)読了。 黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。

小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫)

奇しくも、平行していて読んでいた『群棲』とは、同じ家族と家がテーマであり、谷崎潤一郎賞受賞作であり、ついでにいうと出版社も一緒であり、なにかと共通点が多い。しかしその描き方はほとんど対照的で、『群棲』では主要な登場人物が等しく薄く狂気を孕…

黒井千次 『群棲』(講談社)

「路地をはさんでお互いに"向う二軒片隣〟の関係にあるこれら四軒の家を主たる舞台」とした連作短篇。なにやら隣近所のドロドロとした人間模様といったものを想像してしまいそうだけれど、作者が黒井千次である時点でそうでないのは明白で、この四軒の関係は…

夜食を買いに

美容と健康のため、なるたけ夜食は取らないのようにしているのだが、どうにも腹が減って寝つけそうになかったから、ガサゴソと台所を漁ってみるも、こういった時に限ってなにもなく、普段ならここで諦めてしまうところなのだけれど、もう完全に腹がなにか食…

本日の読書

小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫)半分ほど。

続・読んでる理由

地元の図書館には置いていなかった『別れる理由』なのだけれど、大阪府立中央図書館まで行けば置いてあることがわかった。その他にも後藤明生『壁の中』とかロブ=グリエ『ニューヨーク革命計画』など、入手困難で長らく読めずにいたものも置いてあるようで…

本日の購入

小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫) 織田作之助 『夫婦善哉』(新潮文庫) 黒井千次 『春の道標』(新潮文庫) 高井有一 『立原正秋』(新潮文庫) 笙野頼子 『母の発達』(河出書房新社)

本日の読書

黒井千次 『夜の客』『二階家の隣人』『窓の中』『買物する女達』(『群棲』講談社) 小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫)少し。

読んでる理由

小島信夫を読んでいるのは、天下の奇書であるらしい『別れる理由』を読んでみたいと思っているからなのだけれど、当然のように絶版で、ネット古書店では全三巻一万五千円という値段がついていたりした。本日図書館まで出向いてみたが、これも当然のように置…

本日の読書

小島信夫 『島』(『新潮現代文学37 小島信夫』新潮社)読了。 小島信夫 『抱擁家族』(『新潮現代文学37 小島信夫』新潮社)少し。