2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日今日の読書

古井由吉 『槿』(福武文庫)読了。 筒井康隆 『日本以外全部沈没』(『日本以外全部沈没』角川文庫) 『日本以外全部沈没』は表題作のみ立ち読み。登場人物解説がついているのが笑える。

古井由吉 『槿』(福武文庫)

ようやく読了。あれほど苦戦していた文体も馴れてしまえば、短編の文体よりも読みやすいくらいで、今まで見たこともない表現や読めない漢字などはあいかわらず出てくるものの、心地よく読めるリズムがあって、具体的にどう違うかはよくわからないが、短編と…

昨日今日の読書

古井由吉 『槿』(福武文庫)332/477。

本日の購入

古井由吉 『辻』(新潮社) 帰りに立ち寄った梅田の紀伊国屋で購入。『カンタンベリー物語』の中巻を買おうと思っていたのだけれど、置いてなかったので。 『槿』の文体に馴れた今となっては、もう古井由吉もこわくない。いや、まだまだこわい。辻作者: 古井…

朝からいくつも電車を乗り継いだのと、暑さのなか、何年も履いているのにいまだ履き慣れた感じのしてこない革靴で歩き回った所為で、帰りの電車に乗る頃にはかなりくたびれていたのだけれども、世の中には僕などよりよほど疲れている人が多いらしく、僕の両…

ここ数日の読書

ローデンバック/窪田般彌訳 『死都ブリュージュ』(岩波文庫)読了。 萩原朔太郎 『詩人の死ぬや悲し』『虫』『虚無の歌』『貸家札』(『猫町』岩波文庫) 古井由吉 『槿』(福武文庫)187/477。

ローデンバック/窪田般彌訳 『死都ブリュージュ』(岩波文庫)

荷風が好きだったというだけあって、後年の荷風の作風と通じる要素があるが、物語自体はまっとうな悲劇。都市や部屋にも人格、性格のごときものがある、というも僕もしばしば感じることで、上京した際、上野にのみ「ああ、ここになら住める」という強い親近…

本日の読書

古井由吉 『妻隠』(『杳子・妻隠』新潮文庫/読了) 古井由吉 『槿』(福武文庫)少し。

古井由吉 『杳子・妻隠』(新潮文庫)

何か色々と書いていたのだけれど、古井由吉の感想なんてよー書きませんわ、と匙を投げる。のちの作風に比べるとだいぶ読みやすい。とてもよい恋愛小説であった。杳子・妻隠(つまごみ) (新潮文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1979/12/27メ…

本日の音楽鑑賞

ザ・ケルン・コンサート (紙ジャケット仕様)アーティスト: キース・ジャレット出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2001/08/22メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る本日のヘヴィローテーション。不意に…

ここ数日の読書

古井由吉 『杳子』(『杳子・妻隠』新潮文庫)読了。 『妻隠』を読み終えたら『槿』に再挑戦する予定。

本日の音楽鑑賞

Heaven & Hellアーティスト: Black Sabbath出版社/メーカー: Warner Bros / Wea発売日: 1990/10/25メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (21件) を見る久しぶりにCDの詰まった段ボール箱を引っ張り出してきて、アレコレ取っ替え引っ替えして聴い…

時かけ

アニメ版『時かけ』を肴に、ゆうきまさみ、火浦功、とりみき、出渕裕などといった原田知世にアレだった人達を一堂に集め、座談会など開けば面白いんじゃないかと思うのだけれどどうだろう。会場はやはり下北沢で。

土用鰻

土用の丑の日なのでウナギでも食べようかと思ったのだけれど、高かったのでアナゴにした。アナゴだって十分美味い。

本日の読書

古井由吉 『杳子』(『杳子・妻隠』新潮文庫)少し。

古井由吉インタビュー

今月号の新潮に古井由吉のインタビューが掲載されているというので、遅ればせながら立ち読みしてきた。インタビュアーは芥川賞落選したばかりの中原昌也(読んだことない)。 インタビュー記事だというのに無駄に活字が拡大されていたりするのが目障りで、よほ…

解体

小アジの腹を裂き、包丁の切っ先ではらわたを掻き出していて、これってまるきり死体やな、と思ったりしたのだが、実際のところ、それが死体であるということを極力考えないようにしていて、魚の死体だという意識より、ただの食材であるとの意識の方が前にあ…

本日の読書

ジャン・レー/篠田知和基訳 『新カンタベリー物語』(創元推理文庫)読了。 古井由吉 『杳子』(『杳子・妻隠』新潮文庫)少し。

ジャン・レー/篠田知和基訳 『新カンタベリー物語』(創元推理文庫)

「船乗りが語る…… バラ色の恐怖」や「狂人の物語 ユユー」などはラブクラフトにも通じる要素があって面白かったが、その他はさほど面白くもなく、『カンタベリー物語』のパロディといった形式を生かし切れていない感じで、各人が物語る話が、互いにもう少し…

かえり道

夕飯の買い物からの帰り道、保育園の柵にしがみつくようにして、なかを覗いている幼い女の子がいて、母親が名前を呼ぶのもかまわず、魅入られたようにあんぐりと口を開けていた。おそらくは同い年くらいの子どもたちが大勢集まっているのが、珍しく、羨まし…

本日の読書

ジャン・レー/篠田知和基訳 『新カンタベリー物語』(創元推理文庫)半分ほど。 蓮實重彦 『反=日本語論』(ちくま文庫)少し。

シンクロニティ

藤枝静男のことをぼんやり考えながら、なんとはなしに手にとった蓮實重彦の『反=日本語論』を無造作に開くと、ちょうど藤枝静男のことが書かれていたのでびっくりした。それだけでなく、その僕が目にしたページのなかで、蓮實重彦が藤枝静男に関する文章を…

本日の読書

藤枝静男 『ヤゴの分際』(『ヤゴの分際』講談社/読了) 小川国夫 『藤枝静男と私』(小沢書店)少し。

藤枝静男 『ヤゴの分際』(講談社)

僕が感じている藤枝静男の魅力は『空気頭』のような私小説を超越したなにかとんでもないようなところにあるのではなくて(それはそれで大変おもしろいのだが)、むしろ一見なんでもなく地味にさえ思えるようなところにこそあると思っているわけなのだけれど…

ローカルヒーロー

NHKの番組で紹介されていた秋田県限定ヒーロー超神ネイガーが大変とってもおもしろ過ぎた。主題歌が水木一郎だったり、色々凄い。これぞローカリゼーション。 http://homepage1.nifty.com/nexus/neiger/ 一言で言えば、ホジナシとは「間抜け」「愚か者」など…

本日の読書

藤枝静男 『文平と卓と僕』『路』(『ヤゴの分際』講談社)

追記

すっかり忘れていたが、僕は大変目が悪く、風呂にはいる際には当然眼鏡を取るのですっかり視界がぼやけてしまい、浴室が綺麗になっていることがそれほど実感出来ず、少し損した気分になった。眼鏡だと曇るので、コンタクトしてはいろうか。

掃除の日

風呂場を徹底的に掃除をする。浴槽自体は湯を抜く度に洗っていたのだけれど、浴室の壁は少し気になりつつも、めんどうでそのままにしているうちに、随分と黴が目立つようになっていたので、あわてて掃除に取りかかった次第。 換気が不十分であった為に、黴取…

本日の読書

藤枝静男 『春の水』(『ヤゴの分際』講談社)

スーパーにて

「お前、なんぼほどお肉買うねんな。そんなお肉ばっか食ったら、明日起きたら豚になってまうがな」 すれ違う際に、そんな言葉を聞いて、ちらりと彼らの買い物かごを覗いてみたら、牛肉のパックが山と詰め込まれていた。「肉」を「お肉」と丁寧に言うのもなん…