2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ここ数日の読書

藤枝静男 『盆切り』『一枚の油絵』『しもやけ・あかぎれ・ひび・飛行機』『疎遠の友』『聖ヨハネ教会堂』『プラハの案内人』(『異床同夢』河出書房新社/読了)

阿部昭 『千年/あの夏』(講談社文芸文庫)

自分が父親になったところで、自分の父親になれるわけでもなく、自分に子供が出来たところで、その子供は、かつて子供であったころの自分と同一ではない。ふた組の親子を通して浮かび上がってくるのは内向していく自分自身で、読み進めながら、初めて「内向…

本日の購入

山田正紀 『神曲法廷』(講談社文庫) 峰隆一郎 『御用盗疾る』(徳間文庫) カフカ/前田敬作訳 『城』(新潮文庫) P.K.ディック/浅倉久志 他 訳 『模造記憶』(新潮文庫) ドストエフスキー/江川卓訳 『地下室の手記』(新潮文庫)

ここ数日の読書

阿部昭 『贈り物』(『千年/あの夏』講談社文芸文庫/読了) 藤枝静男 『武井衛生二等兵の証言』『異床同夢』(『異床同夢』河出書房新社)

ピタゴラ装置DVD

密かなるピタゴラファンとしては買わねばならんところ。密かなる「にほんごであそぼ」ファンでもある。本日の「きょうの名文」は種田山頭火の「まっすぐな道でさみしい」だった。ピタゴラ装置DVDブック1出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2006/12/01…

ここ数日の読書

山田正紀 『神狩り2 リッパー』(徳間書店) 阿部昭 『父と子の夜』(『千年/あの夏』講談社文芸文庫)

山田正紀 『神狩り2 リッパー』(徳間書店)

火星で発見された古代文字ってのはどうなんったんだろう。前作の主人公、島津圭助もしぶとく生き残ってるし、もしかしたら『神狩り3』があるのかもしれない。 ここに出てくる神の概念は士郎正宗が『攻殻機動隊』(の欄外)で書いていた神の概念と似ているよ…

欲しいということを書く日記

4th MEDIA(フォースメディア)対応の大型液晶テレビ欲しい! 残念賞のヘッドホンのほうが欲しいかも。残念賞なのに二万円以上するなんて。

今週の購入

藤枝静男 『異床同夢』(河出書房新社) ネット古書店で購入。高橋和巳 『わが解体』(河出書房新社) 中原昌也 『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社) 山田正紀 『神狩り2 リッパー』(徳間書店) ロバート・ブロック他/仁賀克雄編『幻想と…

今週の読書

阿部昭 『沼』『子供の墓』(『千年/あの夏』講談社文芸文庫) 金井美恵子 『恋愛太平記 1』(集英社文庫)少し。

秋眠

必要あって生活サイクルを二時間早めたところ、なんだか毎日とても眠い。睡眠時間自体はむしろ以前より若干増えたぐらいで、目覚めも凄くよいのだけれど、夕食時になるととても眠くなってくる。早めに寝てしまえば早めに目が覚めてしまうだけなので(二十三…

本日の購入

金井美恵子 『恋愛太平記 1』『恋愛太平記 2』(集英社文庫) 豊田有恒 『スペースオペラ大戦争』(角川文庫) カポーティ/河野一郎訳 『遠い声 遠い部屋』(新潮文庫) カポーティ/龍口直太朗訳 『ティファニーで朝食を』(新潮文庫)

ここ数日の読書

阿部昭 『あの夏』『千年』『桃』(『あの夏/千年』講談社文芸文庫) 内田百間 『枇杷の葉』(『サラサーテの盤』六興出版)

祝日の猫

川岸へと続く堤防の下りで、十数匹の猫がなにをするでなくぼんやりと日に当たっていた。堤防の上から見下ろすように眺めると、一匹一匹が絶妙な具合に距離を保っていて、それぞれ顔を向けているほうも別々で、しばらく見ているうちに一匹が伸びをするように…

昨日の購入

喜国雅彦 『本棚探偵の冒険』(双葉文庫) 野坂昭如 『アメリカひじき・火垂るの墓』(新潮社)

ここ数日の読書

喜国雅彦 『本棚探偵の冒険』(双葉文庫) 内田百間 『とほぼえ』(『サラサーテの盤』六興出版)

喜国雅彦 『本棚探偵の冒険』(双葉文庫)

初版に著者検印がついたり凝った造本で話題になったこの本を文庫で買うことにどれほど意義があるのか、ともし仮に問われれば「僕は読めればそれでいいのです」と答えることになる。積ん読本が随分と溜まってきていても、僕はコレクターではなくて、あくまで…

本日の読書

野坂昭如 『東京小説 ルーツ篇』『夢の島篇』『私篇』『山椒媼』(『東京小説』講談社文芸文庫/読了)

野坂昭如 『東京小説』(講談社文芸文庫)

東京を舞台とした連作短編。迂遠的な文章とはうらはらにどれもオチがきっちりと着いていて、これはショートショートの落とし方じゃないのかなーと思うのがいくつかあり、多少不満に思いつつも楽しく読めた。一見破天荒で豪放磊落なようでいて神経質な巷説に…

本日の読書

野坂昭如 『東京小説 相姦篇』『尉と姥篇』『隅田川篇』『血縁篇』(『東京小説』講談社文芸文庫)

抜歯日記

親知らずを抜いた。コンタクトを新しくする際の眼科の検診以外で医者にかかるのは、十数年ぶりのことだと思う。丈夫な身体とはとても言えず、疲れやすく、ちょくちょく風邪などひくわりに、病気らしい病気はせず、怪我もしたことがなかったのだ。抜かなけれ…

本日の読書

河野多恵子 『半所有者』(『秘事・半所有者』新潮社/読了) 野坂昭如 『東京小説 慈母篇』『友情篇』『ゼロ世代篇』(『東京小説』講談社文芸文庫)

河野多恵子 『半所有者』(『秘事・半所有者』新潮社)

『秘事』が、至極真っ当に感動的だったのに対し、こちらは真っ向ストレートな屍姦もの。勝手な想像なのだが、編集者はこの組み合わせで文庫を出すのに反対をしたのものの、作者本人が「あら、これくらいして当然やないの」などと押し切ったに違いない。『秘…

阿部謹也氏死去

遅ればせながら阿部謹也氏の死去を知る。ご冥福を祈ります。

スーパーにて

「ああ、奥さんそっちの卵は賞味期限が二十三日、こっちやと二十四日」 などという言葉が思わず口から出そうになる今日この頃。

本日の読書

河野多恵子 『秘事』(『秘事・半所有者』新潮文庫) 野坂昭如 『東京小説 純愛篇』(『東京小説』講談社文芸文庫)

『魔界転生』(一九八一年/深作欣二監督)

深夜放送されていたのを見る。柳生十兵衛が千葉真一で、天草四郎が沢田研二。当たり前だが二人とも凄く若い。ジュリーがまだ肥っていない。登場人物が無駄に多く、途中少しダレるのだけれど、生首で覆われたオープニングと、ラストの紅蓮の炎が舞う江戸城で…

河野多恵子 『秘事』(『秘事・半所有者』新潮文庫)

河野多恵子に対する先入観と、『秘事』というタイトルから、そぞや凄いのだろう、ウヒヒといささか不純な気持ちで読み始めたのだけれど、描かれていたのは幸福な夫婦の物語で、夫は重役まで出世するというのに嫌みなところが少しもなく、平凡な家庭のようで…

本日の購入

野坂昭如 『東京小説』(講談社文芸文庫) ちょっと立ち読みするつもりがいつの間にか購入。

本日の読書

河野多恵子 『秘事』(『秘事・半所有者』新潮文庫)248/336 『秘事』は三百ページを越える長編なのに併録されている『半所有者』は二十ページほどの短編であるという何だかバランスの悪い収録具合。 野坂昭如 『東京小説 家庭篇』(『東京小説』講談社文芸…