日曜日

でろんと一日家で伸びきっていた。恋人と連れ立って祇園祭の山鉾巡行を見に行った友人から解説を求められ、見知らぬ友人の恋人さんに電話で直接二十分近く解説をしたということ以外特筆することは何もないのんべんだらりとした一日だった。夕刻、八坂神社から三基の神輿が四条御旅所に向かう神輿渡御があるというと、「凄いですねぇ。そんなことよく知ってはりますねぇ。ご専門は歴史学ですか」とひどく感心されたのだけど、バイトで神輿を担いだことがあるので知っているだけの話で、そもそも祭のことは歴史学というより、民俗学の範疇なのではないかと思ったのだけれど、学問のことはよくわからないので何もいわずにおいた。DEEP PURPLEのコンサートを見に行った時、「え？ ギターの人がおらんようになったの？」「えっとな。リッチー・ブラックモアゆうえらいギタリストがおってな」なんていう会話をしていたカップルがいたのをぼんやりと思い出したりした。それがもう九年も前のことになるのだから、十年一昔の計算でいくと、リッチー・ブラックモアがDEEP PURPLEにいた時代は昔々のお話ということになってしまい、ロッド・エバンスがいた頃なんて神話の時代ということになってしまう。そんなくだらないことをだらしなく寝そべりながら思った日曜日だった。