2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の購入

江戸川乱歩 『影男』(春陽堂) 小林秀雄 『常識について』(角川文庫) スティーブ・ジョーンズ/友成純一訳 『鍵穴から覗いたロンドン』(ちくま文庫) 各105円。 藤枝静男 『小感軽談』(講談社) ネット古書店にて購入。

本日の読書

藤枝静男 『小感軽談』(講談社)少し。

熊倉隆敏 『もっけ』六巻(講談社)

ほのぼの妖怪漫画。単行本刊行のペースが早まっている気がする。瑞生、静流の姉妹がそれぞれ進学するのだけれど、もとから連続性に乏しいせいかさして新鮮さを感じなかった。妖怪の出番が少ないのが少し物足りない。もっけ(6) (アフタヌーンKC)作者: 熊倉隆…

藤枝静男 『硝酸銀』(『空気頭』講談社)

小川国夫が、『硝酸銀』について「これは一篇の物語でありながら、もっと長い物語の一部だといえよう」と書いているのだけれど、まったく同感で、藤枝静男の作品群は『或る年の冬 或る年の夏』以降、以前の二つに大きく分けることが出来ると思っているのだけ…

本日の読書

J・G・バラード/山田和子訳 『コカイン・ナイト』(新潮文庫) 藤枝静男 『一家団欒』『冬の虹』(『空気頭』講談社)

J・G・バラード/山田和子訳 『コカイン・ナイト』(新潮文庫)

キーとなる人物であるボビー・クロフォードが『ファイト・クラブ』のタイラー・ダーデンのように思えたのと、舞台となっている早期退職者の富裕なコミュニティというものに実感を持てないこともあって、それなりに面白く読みつつもそれなりで終わってしまっ…

書籍探求

以前から気になっていたジェラルド・カーシュの『壜の中の手紙』が、文庫化されたというので、地元の本屋を三軒回るもどこにも置いていなかった。地元の本屋といっても駅前のそれなりに大きい本屋や、ショッピングモール内の講談社文芸文庫も扱っている本屋…

本日の読書

J・G・バラード/山田和子訳 『コカイン・ナイト』(新潮文庫)309/565

後藤明生 『めぐり逢い』(集英社)

「私は猫嫌いである」の書き出しから始まり、猫嫌いの「私」が犬猫禁止の団地で、いかにして猫を飼うようになったのかが、後藤明生お得意の脱線を繰り返しながら書き進められている。しかし読み終えて思ったのは、「成る程。夫婦の話だったのか」ということ…

本日の読書

藤枝静男 『硝酸銀』(『空気頭』講談社)

藤枝静男 『落第免状』(講談社)

藤枝静男の初随筆集。小説のほうでは徐々に増していったように思えるユーモラスな筆致がすでにありながら、どれも軽く書き飛ばしたようなところがなく小説同様に楽しめる。志賀直哉に対する敬意の念に溢れながらけして美化しない描き方はなかなか凄いと思う…

藤枝静男 『愛国者たち』(講談社)

『キエフの海』に出てくるロシア旅行に同行したSとEって誰だろう、と思い、年譜を見てみたら城山三郎と江藤淳であったりした。なんとはなしにSのほうが好意的に書かれている気がする。『異床同夢』収録されている『プラハの案内人』にもSとEは出てくる…

原りょう 『そして夜は甦る』(ハヤカワ文庫)

再読。先日『愚か者死すべし』を再読していて、この『そして夜は甦る』の登場人物がちらりと出てきていたのだけれど、ほとんど記憶になかったので再読してみる。沢崎シリーズは割と似たようなタイプの善人が多いと思う。 一作目のはずなのにすでに毎度お馴染…

ファック文芸部誌『g:neo』増刷?

ファック文芸部さん!再販してほしい! この場合再販でなく増刷でんがな、というのはともかくとして、希望者が多ければ、先日、文学フリマで販売したファック文芸部誌『g:neo』が増刷されるかもしれないらしいので、宣伝しておきます。

今日までの購入

藤枝静男 『落第免状』(講談社) 藤枝静男 『空気頭』(講談社) 後藤明生 『めぐり逢い』(集英社) ネット古書店にて購入。 『空気頭』は第二刷で、六百三十円。『空気頭』の初版本は三千円から五千円といったところが相場みたいなので、相当安い。定価が…

今日までの読書

とりあえずメモだけ。 原りょう 『そして夜は甦る』(ハヤカワ文庫)再読 藤枝静男 『愛国者たち』(講談社) 藤枝静男 『落第免状』(講談社) 後藤明生 『めぐり逢い』(集英社)

風邪月間

日記を書くのもしばらくぶりだが、この間に風邪が悪化して遂に数日寝込んでしまっていた。風邪が悪化したというより、直りきらないうちに違う風邪を貰ってきたような感じ。 いまもまだ完調とは言えず、アルフィーに「風曜日、君をつれて」という曲があるけれ…

今日までの読書

J・G・バラード/山田和子訳 『コカイン・ナイト』(新潮文庫)少し。 藤枝静男 『接吻』『山川草木』『風景小説』『私々小説』『キエフの海』(『愛国者たち』講談社)

いまだ風邪

上京時は比較的ましだったのにここにきて悪化気味。もう二週間も調子悪いままなのだけれど、熱は出ていないので寝込むというほどではなく、ただひたすら周囲に風邪の菌を撒き散らしている。

上京中の購入

11日 梅田紀伊国屋にて J・G・バラード/山田和子訳 『コカイン・ナイト』(新潮文庫) 新訳『ロリータ』の文庫版が欲しかったのだけれど、売り切れていたのかなかったので代わりに買う。なんでこれが代わりかはわからない。 12日 文学フリマ会場にて 幻視社/…

文学フリマ上京顛末記

11日→12日 大阪→東京 体調不調のまま夜行バスに乗り込むのがいささか不安ではあったものの、幸運なことに隣の席が空席で、ゆったりと坐ることが出来、風邪薬を飲んだ上、酔い止めまで飲んだお陰か、寝て起きたら東京に着いていたという理想的な展開。 12日 …

上京

本日の夜行バスで東京へ。だいぶマシにはなってきたものの風邪は直りきっておらず夜行バスなんぞに乗り込むのには不安があるのだけれど、新幹線に乗れるだけの余裕はなく、貧乏はしたくないなぁと思う。十二日は文学フリマ。十三日は元気だったら神田神保町…

本日の読書

黒井千次 『禁域』(新潮社)95/222

シオドア・スタージョン/矢野徹訳 『人間以上』(ハヤカワ文庫)11/7読了。

元から迂遠的な文章を馬鹿正直にそのまま訳したような日本語訳になっていて、とても読みづらかった。昔は訳の善し悪しなど気にならなかったのに、最近は気になってしょうがない。 ミュータント故に迫害されるわけでないあたりが逆に新しかった。

P・D・ジェイムズ/青木久惠訳 『人類の子供たち』(ハヤカワ文庫)11/6読了。

近未来を舞台としながら、主人公セオの子供時代(=近過去)を導入に待ってくるのが上手い。「The Children of Men」という原題は聖書っぽいと思い調べてみたら、「エホバ降臨(くだ)りて彼人衆(かのひとびと)の建つる邑と塔を 觀給へり」の「人衆」が「T…

まだ風邪中

熱はないものの相変わらず喉がイガイガ、鼻水少々でちと辛い。土曜日には元気になる予定。夜行バス上京が待っている。

本日の読書

P・D・ジェイムズ/青木久惠訳 『人類の子供たち』(ハヤカワ文庫)190/380 イギリスミステリ界の重鎮P・D・ジェイムズの異色SF。映画化され『トゥモロー・ワールド』の邦題でもうすぐ公開されることを読み始めてから知る。邦題は率直にいって酷い。 『人間…

風邪悪化

喉が非常にイガイガする。自分の日記を「風邪」で検索してみたところ、今年三度目の風邪らしい。一年に三度は引きすぎな気がする。身体を鍛えることを考えねばならないと思うが、多分思うだけ。

本日までの読書

黒井千次 『禁域』(新潮社)少し。 シオドア・スタージョン『人間以上』(ハヤカワ文庫)少し。

風邪っぽい

ここ数日少し風邪っぽくグッタリしていた。文学フリマ関係の作業で忙しかったのもあるのだけれど、こうも容易く体調を崩すようでは、大病を患うとコロリとすぐに死んでしまいそうでこわい。