2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『電脳コイル アクセスガイドBOOK』(アニメージュ編集部・編)

キャラクター紹介、エピソードダイジェスト(九話まで)、設定資料(キャラ設定、大黒市マップ、美術ボード、キーワード解説)、監督インタビュー(4P)、メインキャストインタビュー(Q&A形式の短いもので2P。ヤサコ、イサコ、京子、ハラケン、フミエ、ダ…

押井守 『Avalon 灰色の貴婦人』(メディアファクトリー)

映画『Avalon』の後日譚というよりか、主役を変えての同じ物語の反復。自室で飯を食うところぐらいから主人公が千葉繁に思えてくる。 まぎれもないウィザードリィ小説であるのだけど、それ以上に銃火器の描写が凄まじく、だいたい三分の一くらいは銃火器の描…

岡田淳 『ようこそ、おまけの時間に』(偕成社)再読

久しぶりの再読で、初読時の気持ちを懐かしみながら読んだ。十二時の直前に鉛筆をカッターナイフに持ち替えたり、「おまけの時間へようこそ」という校内放送が突然流れたりしないだろうかと思ったりしたものだった。当然のことながら、当時読んでいた本の中…

本日の借本

我妻洋 『社会心理学諸説案内』(一粒社) 天沢退二郎 『乙姫様』(青土社) 岡田淳 『ようこそ、おまけの時間に』(偕成社) 岡田淳 『選ばなかった冒険 ―光の石の伝説―』(偕成社) 押井守 『Avalon 灰色の貴婦人』(メディアファクトリー) 奥泉光 『モー…

岡田淳 『選ばなかった冒険 ―光の石の伝説―』(偕成社)

岡田淳meetsウィザードリィ的迷宮児童文学。 「選ばなかった冒険」というタイトルの通り主役の二人が能動的に動き回らないので物語的盛り上がりに欠けるのがちょっと残念な点で、もう少し分量があってもよかったんじゃないかな、と思うのだけど、一冊に収め…

マルセル・プルースト/鈴木道彦訳 『失われた時を求めて 3 第二篇 花咲く乙女たちのかげに Ⅰ』(集英社文庫)

一冊挟んで今月二冊目の『うしとき』読了。他にも色々併読していたので『うしとき』ばかり読んでいる感覚はあまりなかった。ところで『うしとき』って結構使われそうで使われてない略称だよね。仏文科の学生が使ってたりしないやろか。 前巻では見られなかっ…

『電脳コイル』第七話「出動!!コイル探偵局」 (ETV)

タイトルは「出動!!コイル探偵局」 だけど、コイル探偵局は見事なくらいに活躍してない。ペット見つけたの京子だし。京子はコイル探偵局名誉メンバーとかにしてあげて、取りあえずヤサコたちの活動に参加させてあげるのがいいんじゃないだろうか。んで「君…

三日前くらいの購入

山本明利 左巻健男 編著 『新しい高校物理の教科書』(講談社) ということで高校からやり直してみたり。方程式の解き方からして怪しいので中学数学からやり直さなければいけないかもしれない。

『serial experiments lain』第六話〜第十三話

第九話の情報過多に脳味噌が焦げ付いてしまったりする。 ヴァネヴァー・ブッシュの原始ハイパーテキストシステム「Memex」にはじまり、テッド・ネルソンの「ザナドゥ計画」、ジョン・C・リリーの「地球暗合制御局」、シューマン共鳴や、地球が一つの巨大なニ…

本日のうしとき

第二篇のⅠ401ページまで。オデットが着ていたという「日本の部屋着」ってのは着物のことなのかな。オデットの東洋趣味に関しての描写は過去にもあったけど、着物まで着ているとか書かれていなかったような。僕も日本人ですから、海外の小説で日本について描…

クッキー作り

クッキーとドーナッツって材料まったく一緒なんでないの。ということでレシピもろくに見ずに作ってみたところ、味の薄いクッキーもどきが出来上がってしまった。ドーナッツよりもバターも砂糖も多くいれなきゃ駄目みたい。クッキーまではまだセーフだけど、…

『電脳コイル』第六話「赤いオートマトン」(ETV)

すっかり『電脳コイル』ファンサイト化しつつある昨今ですが、一挙再放送も当然一挙に見たわけで、何度も見てるはずなのに、今回初めておっと思ったことがあった。 第二話での夢のシーンの直前、デンスケにおそらくイリーガルによると思われるCドメインへの…

今週の購入

マルセル・プルースト/鈴木道彦訳 『失われた時を求めて 3 第二篇 花咲く乙女たちのかげに Ⅰ』(集英社文庫) マルセル・プルースト/鈴木道彦訳 『失われた時を求めて 4 第二篇 花咲く乙女たちのかげに Ⅱ』(集英社文庫) ネット古書店で購入。数日前に到…

野矢茂樹 『哲学の謎』(講談社現代新書)

「意識と実在」の問題や「時の流れとは?」といった根源的な問いかけと思索が平易な言葉でなされているのだけど、どうせならば、「明確な答えがあるわけでないことを直感しながら、何故形而上学的な問いかけを人は行ってしまうのか」ということも考察して欲…

隊長が元ヤンでした。

あーつまりここ数日体調不良でグタグタしてました。『lain』を一挙に最終話まで見た後からなんだかおかしくなったので、制作者側も意図していないいけないサブリミナル効果でもあるんじゃないかと思ってしまうのは、ロズウェル事件とかも出てきて、後半グッ…

『ローズ・イン・タイドランド』(2005/テリー・ギリアム監督)

『lain』が借りられたのでついで借りてくる。 現実の中に空想を持ち込むのは、子どもにとってそれほど特別なことではなくって、狂喜と紙一重だとしても、当事者であるローズにとってそれは日常的な出来事であり、その空想とごちゃ混ぜになった日常が崩れ去り…

『serial experiments lain』第一話〜第五話

ようやく借りれる。『電脳コイル』の通常空間に電脳空間を重ね合わせているという世界観が今後どんなテーマに発展していくのか(あるいはまるきりしないのか)は、まだよくわからないのだけど、『lain』の方は、最初からリアルワールドとワイヤードという区…

『電脳コイル』第五話「メタバグ争奪バスツアー」(ETV)

「メタバグ争奪」ってなってるけど、メタバグ採ってたのダイチたちだけだから、争奪とは言わんよな。 イサコは一匹狼タイプかと思いきや案外権力志向があったようで、完全に女王様と化しておりました。そしてヤサコがチクチク黒い。 ハラケンがサッチーを従…

大石真 『教室二〇五号』(講談社文庫)

『電脳コイル』のおかげで自分の中で児童文学ブームが起こってます。 受験戦争とか鍵っ子とか交通事故とか高度成長期の真っ向ストレートな児童文学。勝手にファンタジーの要素があるはずと思っていたのにファンタジー要素は欠片もなかったのだけど、家出とい…

マルセル・プルースト/鈴木道彦訳 『失われた時を求めて 2 第一篇 スワン家の方へⅡ』(集英社文庫)

第一篇第二部『スワンの恋』は語り手である「私」の直接的な見聞を離れて、三人称的に書かれているのに、この中にも時折「私」が顔を出していて、私見を述べていたりする。『失われた時を求めて』全体があくまでこの「私」により書かれているとすると、この…

しおりちゃん

本を整理する(正確には崩れた本の山を積み直す)過程で、沢山出てきたしおりを一纏めにして、しおり入れを作ってみたりした。しおりって使わないときにはころころしてるのに、いざ使おうとすると見あたらなかったりするので、こりゃ多分便利だぞ、と思う。…

筒井康隆 『文学部唯野教授のサブ・テキスト』(文春文庫)

唯野教授は論文にてフォークナーを多く取り上げていて、日本の長編ベスト5に藤枝静男の『田紳有楽』がはいっていたりする。「サブ・テキスト」とあるけれど、ほとんどおまけといった感じであまり内容があるようには思えない。もうちょっと何か詰め込めんで…

『大日本人』(2007/松本人志監督)

ミーハーなので『大日本人』を見に行く。 予想外に笑える楽しい映画だった、ということはもっとわけのわからないものだと思っていたということで、その意味では多少肩すかしではあったものの、十分に笑えたし、拒絶したいような要素も特になかった。 という…

小林恭二 『悪夢氏の事件簿』(集英社文庫)

悪夢しかみない「悪夢氏」に、へんてこな泊まり客ばかりのオンボロホテル「アカギホテル」というのも魅力的な設定で、続編があるなら読んでみたいと思う程度には面白いのだけど、「悪夢氏」が悪夢しか見ないという設定が実はストーリーにまったく絡んでこな…

大石真 『チョコレート戦争』(講談社文庫)

表題作『チョコレート戦争』ほか、『見えなくなったクロ』『星へのやくそく』『パパという虫』の短編三編を収録。 『チョコレート戦争』は子どもの時に読んでいるのだけれど、今回読み返してみると、あら、こんな程度だったかな、というちょっと肩すかしな印…

『電脳コイル』第四話「大黒市黒客クラブ」(ETV)

「いじめ」というワードが出てきて、うわー鬱展開はいやだなーと思っていたら、イサコが鉄雄と化してもの凄い電脳戦をしちゃう回でした。ヤサコはキャラ的に「なんとか止められないの?」とか言いそうなのに言わないあたり案外サディスティック。 今回気にな…

本日の購入

大石真 『教室二〇五号』(講談社文庫) 大石真 『チョコレート戦争』(講談社文庫) 小林恭二 『悪夢氏の事件簿』(集英社文庫) 出久根達郎 『古書彷徨』(中公文庫) 筒井康隆 『夢の木坂分岐点』(新潮社) 筒井康隆 『文学部唯野教授のサブ・テキスト』…

電脳レインよ、まわれ!

相変わらず『serial experiments lain』が貸し出し中なので、OP曲「DUVET」のシングルを探し出してきてアホほど繰り返して聴く。サウンドトラックは残念ながら持ってない。 曲の雰囲気も『電脳コイル』のOP曲「プリズム」と似てるんじゃないか、と思ったのだ…