イザベル・アジャンデ 『神と野獣の都』

『神と野獣の都』を読了する。カルフォルニア育ちの少年が破天荒な祖母(思ったほど活躍しなかった)に連れ出され、アマゾンの秘境を冒険するという少年冒険小説。魔術的リアリズムというような要素はそれほどなく、ごく普通の冒険ファンタジーだった。アマゾンを遡上するくだりは、映画『アギーレ・神の怒り』やジュリアン・バーンズの『10 1/2で書かれた世界の歴史』の『上流へ』を想起させた。何かこれらの原点となるようなものがあるのかもしれない。