第137回芥川賞

諏訪哲史『アサッテの人』に決定。種村季弘に師事とあって、へーと思う。 円城塔は芥川賞候補になってなくとも『Self-Reference ENGINE』が気になってたので、近いうちに読んだかも知れないのだけど、川上未映子は「芥川賞候補を読む」ということをしなけれ…

芥川賞候補作を読む

普段同時代の文学をほとんど読んでいないので、このような企画を行うのは僕には不向きだったなぁと思うのだけど、一応全部読んだので感想を記してみたい。ということで以下長くなるので続きを読むで。

芥川賞候補を読む

ということをやってみようかと思ったはいいが、まだ一作しか読めていないし、そもそも過去の芥川賞受賞作からしてロクに読んでないのだった。読んだ中で一番最近の受賞作が2000年の堀江敏幸『熊の敷石』になっちゃうくらいで。 ついでだから全部数えてみたら…

『電脳コイル アクセスガイドBOOK』(アニメージュ編集部・編)

キャラクター紹介、エピソードダイジェスト(九話まで)、設定資料(キャラ設定、大黒市マップ、美術ボード、キーワード解説)、監督インタビュー(4P)、メインキャストインタビュー(Q&A形式の短いもので2P。ヤサコ、イサコ、京子、ハラケン、フミエ、ダ…

本日のうしとき

第二篇のⅠ401ページまで。オデットが着ていたという「日本の部屋着」ってのは着物のことなのかな。オデットの東洋趣味に関しての描写は過去にもあったけど、着物まで着ているとか書かれていなかったような。僕も日本人ですから、海外の小説で日本について描…

本日のうしとき

色々あってすっかり忘れていた『うしとき』を本日から再開。現在381ページで、月一計画が早くも崩れる。

ジュンク堂にて

真銅正宏『小説の方法 ― ポストモダン文学講義 ―』を一時間ほど読む。現代文学理論などほとんど知らないはずなのに、「ああ、こういったことは僕も考えたことがある」ということがチラホラとあり、それはつまり全然知らないつもりで、断片的に情報がはいって…

本日のひびいか

数日間を開けるつもりが、結局ジェイソンの章も読んでしまう。前のふたつの章に比べると、普通の小説っぽくなるが、これはこれで面白かったりする。

本日のひびいか

ベンジーくんを語り手とする第一章読了。あまり予備知識もなく読み始めたので、突然の場面転換の連続に当初混乱してしまったのだけれど、注釈を参考にしながら、30ページくらいまで読み進めるとだいぶ慣れてきて、実のところそれほど突然な場面転換でもない…

本日のうしとき

なんだか快調に読み進んで160ページまで。ここまでにすでに三度も日本という単語が出てきて、エライ日本ブームやったんやなぁと思う。日本風サラダってのはワカメとダイコンのサラダとかそんなんだろうか。

作家の娘たち

阿川弘之の『南蛮阿房列車』を読んでいて、阿川弘之の娘の阿川佐和子と檀一雄の娘の檀ふみとが親しい友人であることを思い出し、父親同士にも交流があったのだろうかと、wikipediaを覗いてみて、小森のおばちゃまこと小森和子が、檀一雄の愛人であったことを…

本日の読書

保坂和志の『季節の記憶』(中公文庫)少し。

本日までの読書

嵐山光三郎 『文人悪食』(新潮文庫)中原中也まで。 藤枝静男 『寓目愚談』(講談社)少し。

本日までの読書

嵐山光三郎 『文人悪食』(新潮文庫)少し。 黒井千次 『けやき通り』『たかはた不動』(『たまらん坂』福武書店) 藤枝静男 『寓目愚談』(講談社)少し。

本日の読書

眉村卓 『二十四時間の侵入者』(角川文庫) 後藤明生 『ひと廻り』『石尊行』(『笑坂』中公文庫)

本日までの読書

後藤明生 『笑坂』『屋根』『不思議な水曜日』『煙霊』(『笑坂』中公文庫) 藤枝静男 『寓目愚談』(講談社)少し。 三が日はテレビばかりであまり本を読んでいない。若槻千夏の抱かれたい芸人第一位が土肥ポン太であるのが凄かった。

本日の読書

横溝正史 『悪魔が来たりて笛を吹く』(角川文庫) 黒井千次 『のびどめ用水』(『たまらん坂』福武書店) 藤枝静男 『寓目愚談』(講談社)少し。

横溝正史 『悪魔が来たりて笛を吹く』(角川文庫)

正月にドラマが放送されるらしいので、どんな話だったかしらん、と手に取ってみると、読んだつもりで読んでいなかったことに気づいたので読んだ。 面白く読みつつも、いささかサービス過剰で、その辺の意匠はなくてもよかったんではないか、と思うところがな…

二〇〇六年総括

総括というほどのこともない。本読みメモ書きどころなので、本の話に限っていえば、二〇〇六年は、黒井千次と古井由吉を初めて読んだことが印象に残っていて、現在の僕の関心は、この二人と、藤枝静男、後藤明生の四人にある。念願だった後藤明生の『壁の中…

本日までの読書

H・ガスター /矢島文夫訳 『世界最古の物語バビロニア・ハッティ・カナアン>』(教養文庫) 黒井千次 『たまらん坂』『おたかの道』『せんげん山』『そうろう泉園』(『たまらん坂』福武書店) 後藤明生 『道』(『笑坂』中公文庫) 古井由吉 『来る日も』(…

H・ガスター /矢島文夫訳 『世界最古の物語』(教養文庫)

読みかけ途中で行方不明になっていたもの。先日の本棚整理の際発掘。いわゆるギルガメシュ叙事詩などが採取されている。 テクノロジーの進歩はめざましくとも、人の語る物語自体はここ数千年でほとんど進歩してないのではないか。書き記す文字そのものもたい…

本日までの読書

横溝正史 『吸血蛾』(角川文庫) 古井由吉 『朝夕の春』『卯の花朽たし』(『夜はいま』福武書店) 『卯の花朽たし』など最後に明確な謎が示されるので、変格探偵小説だと言い切ってしまってもいいように思うのだが、そのように感じるほうがおかしいのかも…

横溝正史 『吸血蛾』(角川文庫)

先日の本棚整理の際に出てきたもの。買ったという記憶がまるでない。他にも数冊未読の横溝正史が出てきたが、ほかのものには、いつどこで、とまではいかなくても手にとって表紙を眺めて、「ああ、買っとこか」と思った記憶がわずかばかり残っている。ファッ…

本日の読書

古井由吉 『壁の顔』(『夜はいま』福武書店) 「深夜、壁の中に人の顔がある」という冒頭からして探偵小説じゃないかと思うのだが、そう感じるほうがおかしいのかもしれない。

本日の読書

古井由吉 『夜はいま』(『夜はいま』福武書店) 精神を病んだ中年男の入院話。オチのつけ方など探偵小説だよなぁと思うも、そう感じるほうがおかしいのかもしれない。

本日の読書

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)読了。 古井由吉 『新開地にて』(『夜はいま』福武書店)

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)

社会派推理や本格ミステリに滅ぼされてしまった探偵小説の衣鉢を継ぐのは津原泰水しかいない! などと前作『蘆屋家の崩壊』を読んで変に期待していたのだけれど*1、期待ほどではなかった。奇想というほどの奇想もなく、無難にまとめられたものが多いように感…

本日の読書

津原泰水 『ピカルディの薔薇』(集英社)半分ほど。

藤枝静男 『今ここ』(講談社)

藤枝静男の死後に刊行された単行本未収録作をまとめたもの。小説は六作で、生前最後の作品集となった『虚懐』以降のものは三作。あとは随筆と、浜松の老舗タウン誌『浜松百撰』の創刊号から七年続いた『静男巷談』が完全収録されている。『静男巷談』の一部…

本日までの読書

藤枝静男 『今ここ』(講談社)少し