『太宰治物語』

金田一耕助が始まるのかと思いきや太宰治だった。奥さんが不細工と思ったら寺島しのぶだった。お話としてはとても詰まらなかったけれど、セットや衣装がよく出来ていたと思う。とはいっていも時代考証とかはよく解らない。尾崎一雄の名前がちょろっと出てきたのには思わずニヤついてしまう。「こんな家に住むのは金持ちか代議士じゃないか」と罵られていた山本有三はのちに参議院議員となる。
齧りかけの煎餅を菅野美穂に咥えさせるのを窓ガラス越しに映したシーンがなんともいやらしくて良かった。


連城三紀彦の『戻り川心中』を思い出して探してみたけれど、相変らず見つからない。