『ALWAYS 三丁目の夕日』

久しぶりに映画館で映画を見る。予告編では原作との差異ばかり目について、「なんで六さんが女の子なんだ!」などと憤慨していたのだけれど、原作は設定と登場人物の名前を貸しただけだと割り切ってしまえば、楽しく見ることが出来た。実際、原作のエピソードをいくつか繋ぎ合わせたようなものではなく、ほぼ映画オリジナルのストーリーだった。茶川さんの大幅な若返りが(原作の茶川さんも見た目よりかは若いのだけれど)一番納得のいかないところだったのだけれど、映画を実際見れみれば、そうするのが当然の変更で、「ブンガク」と渾名され、取っ組み合いの喧嘩の際に「ロシア文学も読んだことがないくせに!」などと口走る映画版の茶川さんは、原作の茶川さんとはまた一味違った親しみを感じさせる人物となっていた。話は逸れるが、淳之介くんの苗字は古行で、母親の名前は和子なのだけれど、実際の吉行和子は、吉行淳之介の妹である。ややこしい。

西岸眼科の看板がどこかにあるに違いないと思って探していたのだけれど、見つけられなかった。看板も本物にこだわったらしいから、つまりは本物の西岸眼科を見つけれなかったということか。