アイザック・アシモフ/冬川亘訳 『はだかの太陽』(ハヤカワ文庫)

イライジャ、ダニールコンビのSFミステリ第二弾。途中、イライジャがダニールに向かって「きみの仕事は、ひとりの人間に危害が及ぶのを防ぐことだが、ぼくの仕事は人類全体に対する危害を防ぐことなんだよ」というシーンがあるのだけれど、この台詞はその後作られることになるロボット三原則全てに優先する第零条「ロボットは人類に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人類に危害を及ぼしてはならない」そのもので、興奮してしまって、思わずヨシヤパテ! と叫んでしまった。いや、叫んだのは嘘だ。