エリック・マコーマック

エリック・マコーマックの『隠し部屋を査察して』が文庫になったので、少し立ち読みしてみる。文庫版のあとがきなどは特になかったのだけれど、なんとも迂闊なことに一番最後の収録作『フーガ』が、フリオ・コルタサルの『続いている公園』のパロディになっていたことに初めて気づいたりした。気づくも何も、冒頭に、エピグラフとしてコルタサルが引用されている。迂闊過ぎる。
未訳の長篇が読みたいので、この文庫版には是非とも売れて欲しいと思っているのだけれど、果たして……。
柴田元幸が解説を書いているといえば、興味を持たれる人もあるかもしれない。

隠し部屋を査察して (創元推理文庫)

隠し部屋を査察して (創元推理文庫)