夢から覚め、目覚まし時計代わりにしている携帯電話を覗いてみると、まだ随分と早い時間だったので、もう一度寝ることにした。
目覚める前に見ていた夢が何やら愉快な夢だったので、その続きを見ようと、眠りに落ちながら最前の夢を思い出そうとするうちに、まるで違う夢にはいっていって、いやいやこんな夢ではなくて、もっと違う夢だった、と夢の中で、もう一度よく思い出そうしていると、また違う夢へ変じていって、そんな風に随分と多くの夢を見た気がするのだけれど、目が覚めてしまえば、そのどれもまるで憶えていない。