中原昌也 『マリ&フィフィ虐殺ソングブック』(河出書房新社)

思っていたより苦手でなく、思っていたより滅茶苦茶でもなく、どれもこれも非常に中途半端なのだけれど、文章自体はしっかりしてるので、その中途半端さを楽しめるようになっているというかなんというか。しかしこういったものを書くのなら賞などとは無縁で当然であって、芥川賞など取らないほうがよいのではないか、と思う。商売的には取ると取らないとでは大違いなんだろうけど。

マリ&フィフィの虐殺ソングブック

マリ&フィフィの虐殺ソングブック