河野多恵子 『秘事』(『秘事・半所有者』新潮文庫) 野坂昭如 『東京小説 純愛篇』(『東京小説』講談社文芸文庫)
深夜放送されていたのを見る。柳生十兵衛が千葉真一で、天草四郎が沢田研二。当たり前だが二人とも凄く若い。ジュリーがまだ肥っていない。登場人物が無駄に多く、途中少しダレるのだけれど、生首で覆われたオープニングと、ラストの紅蓮の炎が舞う江戸城で…
河野多恵子に対する先入観と、『秘事』というタイトルから、そぞや凄いのだろう、ウヒヒといささか不純な気持ちで読み始めたのだけれど、描かれていたのは幸福な夫婦の物語で、夫は重役まで出世するというのに嫌みなところが少しもなく、平凡な家庭のようで…
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