『電脳コイル』第七話「出動!!コイル探偵局」 (ETV)

タイトルは「出動!!コイル探偵局」 だけど、コイル探偵局は見事なくらいに活躍してない。ペット見つけたの京子だし。京子はコイル探偵局名誉メンバーとかにしてあげて、取りあえずヤサコたちの活動に参加させてあげるのがいいんじゃないだろうか。んで「君の任務は連絡要員だ」とかなんとかいって安全な場所に置いておいてデンスケと遊ばせておくとか。前回に引き続き今回でも危うく死にそうになってたりするわけだし。でもまあ、そうしちゃうと、お話の盛り上がり的にどうなん? ってなことになるんだろうけど。
前回書いたヤサコの夢のお兄ちゃんはイサコの兄で、イサコは兄を救うためにイリーガルを必要としている説を正しいとするなら今回のイサコの行動やその演出は色々納得がいく。京子を必死で助けようとしてくれたのは、妹である京子に、かつての自分を見出したからであり、ヤサコが京子の顔を拭いてやるのを見て、なんだか切なそうな顔をするのも兄を思い出してのことで(多分京子みたいなヤンチャな幼児だったのだろう)、早く兄を助け出さなければ、とキッと表情を引き締めるわけだ。ついでに書いておくと、EDで、道路に落書きしている(落書きの中に鍵穴がある)二人の子どもは、幼い頃のイサコとお兄ちゃんであるのではないかと思う(OPとEDについてはそのうち何か書くかもしれない)。あ、でもサッチー書いてるし違うかな。
イリーガルに関してイサコがヤサコに語ったことは半ば以上本当のことなのではないかと思う。特に「正体を忘れている」というあたり。ガチャギリが語ったイリーガルの都市伝説の中でも「あっち」という言葉が使われていて、電脳空間は古い空間を介してあの世的なところと繋がっていそう。これはデリートされた情報が集まる電脳情報にとってのあの世なのか、あるいは本当にあの世なのか。人の意識が脳内の電気信号のやり取りによるものなのだとしたら、あの世が電脳空間を繋がっていてもそう不思議でもないかもしれない。そうすると『lain』と似たような世界観になってくる。
今回ヤサコがヒソヒソ声が聞こえると言ってたが、三話でもデンスケの中からイリーガルが分離される前にも「何か聞こえる」と言っていた。これはヤサコにイリーガルの出現を感知出来る能力があるということだろうか。そうだとすれば、一話でデンスケが古い空間に捕らわれたあと、デンスケの声があちこちから聞こえていたのもこの能力と関係がありそうだ。もしかしたらデンパみたいにメタタグの声も聞こえるんじゃなかろうか。


以下細かいこと。
前回メガネにしてなかったのに今回はしていたりするトメさんとその旦那さんは、三話にチラリと出てきた老夫婦と同一人物?
メガばあに呼び出された時、ヤサコたちがメガネをはずしていたのには何か意味があるのだろうか。
イサコが、ヤサコに変な格好させてトラップを解除したとき、イマーゴではなくてキーボードだったのは何故だろう? あの状態ではイマーゴは使用できなかったのだろうか。
メガばあの部屋の中央にあるロボットとロケットが結構気になる。