2006-01-19から1日間の記事一覧
野間宏 『顔の中の赤い月』(『筑摩現代文学体系 65 野間宏集』筑摩書房)
ストーリーだけ抜き出してみると復員兵と戦争未亡人のすれ違いということになるのだろうけど、読み手に絡みついてくるような粘着質な文体が殆どストーリーを形骸化させてしまっているように思え、小説には必ずしも物語が必要なわけではない、というようなこ…
お正月気分も抜けきったところでお正月映画を見る。美女と野獣の純愛アクション娯楽大作映画。上映時間が三時間を超えるのに関わらず中だるみすることなく最初から最後までまるまる楽しめた。にも関わらず、見終わったあとには不思議なほど何も残らない消化…