筒井康隆 『小説のゆくえ』(中公文庫)

「現代世界と文学のゆくえ」に書かれていることが、ほとんどそのまま『巨船ベラス・レトラス』に書かれいてることだったので驚いた。恐ろしきシンクロニシティ! というのは冗談として、つまり『巨船ベレス・レトラス』は「現代世界と文学のゆくえ」を準拠枠として用いているってことなのか。それにしてもそのまんまで、筒井康隆にしては芸がない、あるいは僕がまるでわかっていない意図があってのことなのか。
筒井康隆が、河合隼雄に語ったという夢の内容とほとんどそっくりそのままな話を、最近読んでいた夢関係の本のなかで読んだような気がして、ページも捲ってみるも見つけられなかった。これこそデジャヴだろうか。

小説のゆくえ (中公文庫)

小説のゆくえ (中公文庫)