竹田青嗣 『現代思想の冒険』(ちくま学芸文庫)

マルクス主義以降の現代思想の行き詰まりを示しておいて、そこから近代思想に立ち戻り、ニーチェキルケゴール現象学バタイユを援用して、現代思想の行き詰まりをある程度認めた上で、その打開策を探る、とおおざっぱに理解出来たことを書くとこうなるわけなのだけれど、この本が書かれてから既に二十年経っているわけで、この二十年の間に他にも様々な打開策が示されたり、あるいは行き詰まりなんてないってことになったりしたのだろうけども、ここで扱われることの理解も覚束なく、しばらくは旧世紀をうろちょろすることになりそうなので、現在の「現代思想」に追いつくにはまだまだ時間がかかりそう。僕が学生のころに流行っていた(らしい)のはポスコロやカルスタなわけなんだけども、まだその流れが続いているんだろうか。

現代思想の冒険 (ちくま学芸文庫)

現代思想の冒険 (ちくま学芸文庫)