『電脳コイル』第十一話「沈没! 大黒市」(ETV)

なんとなくウルトラマンちっくな回。ヤサコが完全に脇役に回った回でもある。
京子はコミックリリーフ的な役割が主であって、あまりストーリーに絡んでこないように思っていたのだけど、今回の案外とダイチに懐いている様子を見ると、元祖黒客組(ダイチ)、本家黒客組(イサコ)、コイル探偵局(ヤサコ)の三つに分裂しているグループを結びつける役目を果たしそうな気がしてきた。この三組が相対している時に、京子が危険な目にあい、皆が協力して京子を助けるとか。ダイチが京子のうんこ語を解読出来るのはギャグでいいのかな、伏線かな。京子が古い空間を見つけられる能力があるのは伏線となると思う。
オバちゃんとメガばあは何らかの関係があるのだろうと思っていたけれど、ここまであからさまに対決しているとは思わなかった。四年前の事件とはイサコの兄が絡んでくるのだろうと思うのだが、そうするとオバちゃんがイサコのことを知らなかったのがよくわからない。イサコの兄は従兄弟で、名字が違うのか、イサコの両親が離婚していて、天沢というのが母親の旧姓なのか。この辺のことは調べればすぐわかると思うのだが。四年前の事件にイサコの兄が関係していないか、関係していても詳細が知られていないのか、あるいは調べられるデータはすでにイサコにより改竄されているのかもしれない。また大きな借りがありながらオバちゃんがメガばあを敵視するのは何故だろう。メガばあのつくる商品が遺法すれすれだからか、あるいは私怨があるからこそメガばあの商品はすべて消去対象なのかもしれない。オバちゃんがらみでいえば、今回のような広範囲にわたる事件(その割に一般の市民が騒ぐというようなシーンはなくあまり大事になってない感じだけど)でも現場にでばってくるのがオバちゃん一人というのもよくわからない。現場に出て対処出来る技術を持つ者がほとんどいないのだろうか。あんまし主要でないキャラクター増やしてもしかたないということかもしれないけど。
ダイチの部屋のカレンダーがすでに八月になっていた。意外と時間が経つのが早くて、この分では案外早くに夏休みが終わってしまうかもしれない。