2006-04-20から1日間の記事一覧

本日の読書

黒井千次 『水泥棒』『手紙の来た家』『芝の庭』『壁下の夕暮れ』『訪問者』(『群棲』講談社/読了) 小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫)読了。 黒井千次 『昼の目と夜の耳』(潮出版社)少し。

小島信夫 『抱擁家族』(講談社文芸文庫)

奇しくも、平行していて読んでいた『群棲』とは、同じ家族と家がテーマであり、谷崎潤一郎賞受賞作であり、ついでにいうと出版社も一緒であり、なにかと共通点が多い。しかしその描き方はほとんど対照的で、『群棲』では主要な登場人物が等しく薄く狂気を孕…

黒井千次 『群棲』(講談社)

「路地をはさんでお互いに"向う二軒片隣〟の関係にあるこれら四軒の家を主たる舞台」とした連作短篇。なにやら隣近所のドロドロとした人間模様といったものを想像してしまいそうだけれど、作者が黒井千次である時点でそうでないのは明白で、この四軒の関係は…

夜食を買いに

美容と健康のため、なるたけ夜食は取らないのようにしているのだが、どうにも腹が減って寝つけそうになかったから、ガサゴソと台所を漁ってみるも、こういった時に限ってなにもなく、普段ならここで諦めてしまうところなのだけれど、もう完全に腹がなにか食…