2005-01-01から1年間の記事一覧
中上健次 『岬』(文春文庫) 相変らず105円で購入。
コリン・デクスター 『信頼できる警察』『モース警部、最大の事件』『ドードーは死んだ』『内幕の物語』(『モース警部、最大の事件』ハヤカワ文庫) 松浦理英子 『葬儀の日』(『葬儀の日』河出文庫)
夜中の三時に炬燵に入りおでんを食べながら英国の探偵小説を読むというのはその実ものすごく粋なことなのではないかと思ったりした。 おでんは今日でお仕舞い。
松浦理英子 『葬儀の日』(河出文庫) 横田順彌 『小惑星帯遊侠伝』(集英社文庫) 中上健次 『鳳仙花』(新潮文庫) 盛田隆二 『夜の果てまで』(角川文庫) コリン・デクスター 『モース警部、最大の事件』(ハヤカワ文庫) 池田満寿夫 『エーゲ海に捧ぐ』…
芦原すなお 『松ヶ枝町サーガ』(文春文庫) 中上健次 『枯木灘』(河出文庫)少し。
奇しくも先日見た『三丁目の夕日』と同じく昭和三十三年を舞台とした連作短編集。変にノスタルジックになるのでなくしごく率直描かれていて、とても好感が持てた。自らすなおと名乗るだけのことはある。クンちゃんとのエピソードを描いた『ヨーソロ!』に泣…
三日目のおでんは大変美味い。
蓮實重彦 『オペラ・オペラシオネル』(河出書房新社)読了 羽志主水 『監獄部屋』(『新青年傑作選集3 骨まで凍る殺人事件』 角川文庫)
『陥没地帯』の解説に「しかしあれだけはさすがにみな語ることを避けている(笑)」という作者自身の言葉が紹介されていて、『オペラ・オペラシオネル』の解説には「世間はまだ、この小説をどう遇してよいか戸惑っているようにみえる。だが、この小説を黙殺…
二日目のおでんは美味い。
蓮實重彦 『オペラ・オペラシオネル』(河出書房新社)少し。
予備学生から特攻隊隊長として奄美群島加計麻呂島に赴任するまでを書いた島尾敏雄の特攻隊体験のいわば序章。裏表紙には「悪夢のような苛烈な体験をもとに、軍隊内部の極限状態を緊迫した筆に描く」とあるが、この『魚雷艇学生』自体は、苛烈でも極限でもな…
すっかり冷え切って帰ってきた所為か、台所に立った途端、ああ、今日はおでんにしようと思い、当初の予定を変更して、ありあわせの野菜で適当におでんをつくる。大根と卵とこんにゃくがあったのでなんとなくおでんの格好はついたが、練り物が一つもないのは…
厚手の靴下を履き、皮手袋をして、とっくりセーターの上に襟元に大袈裟にファーのついたコートを着込んでなお剥き出しの顔に纏わりついた冷気が身体を内側から冷していくようで、とても寒い。 寒さに対してはひどく鋭敏になりながら、それ以外のことは鈍磨さ…
中島河太郎編 『新青年傑作選集3 骨まで凍る殺人事件』 (角川文庫) 手塚治虫 『ぼくはマンガ家』(角川文庫) ジャン=フィリップ・トゥーサン 『ためらい』(集英社文庫) 倉知淳 『まほろ市の殺人 春 無節操な死人』(祥伝社文庫) 以上各105円。蓮實重彦…
島尾敏雄 『魚雷艇学生』(新潮文庫)読了。 水谷準 『カナカナ姫』(『新青年傑作選集3 骨まで凍る殺人事件』 角川文庫) 蓮實重彦 『オペラ・オペラシオネル』(河出書房新社)少し。
山田正紀 『阿弥陀 パズル』(幻冬社文庫) 山田正紀 『サブウェイ』(ハルキ・ホラー文庫) 佐藤賢一 『王妃の離婚』(集英社文庫) 見沢知廉 『母と息子の囚人狂時代』(新潮文庫) 武田泰淳 『ひかりごけ』(新潮文庫) 全て105円。
山田正紀 『阿弥陀 パズル』(幻冬社文庫) 島尾敏雄 『魚雷艇学生』(新潮文庫)少し。
タイトルと裏表紙の「本格ミステリーのひとつの到達点と称された傑作長編」という惹句に惹かれて読んでみたものの、短編のアイディアを無理矢理長編化したような感じで、さして面白くもなく。山田正紀もたまにはこんなシンプルかつ無害なものを書いていたの…
イタロ・カルヴィーノの『不在の騎士』の文庫が出ているということで、探しにいくも、近隣の本屋には河出文庫自体が置いていない。文化果つる街である。
矢作俊彦 『マイク・ハマーへ伝言』(角川文庫)読了 島尾敏雄 『魚雷艇学生』(新潮文庫)少し。
矢作俊彦の処女長編。タフな探偵が出てくるわけでも、ダイイング・メッセージものでもない。いうならば不良少年青春カーアクション小説。三年もガソリンスタンドでバイトしていたことがあるくせに、車に関して知識も興味もまるでないので、半分くらいよくわ…
島尾敏雄 『魚雷艇学生』(新潮文庫)少し。 矢作俊彦 『マイク・ハマーへ伝言』(角川文庫)少し。
当初滑稽にすら思えた夫婦のやりとりもかくも執拗に反復されれば、息苦しさにかわる。それなのに途中で興味を逸することなく最後まで読了できたのは一体何故なのかを書くのは難しい。ごく表層的なことだけ書くとすると、妻を狂気に追いやった「女」への配慮…
島尾敏雄『死の棘』(新潮文庫)読了。 島尾敏雄『魚雷艇学生』(新潮文庫)少し。
久しぶりに映画館で映画を見る。予告編では原作との差異ばかり目について、「なんで六さんが女の子なんだ!」などと憤慨していたのだけれど、原作は設定と登場人物の名前を貸しただけだと割り切ってしまえば、楽しく見ることが出来た。実際、原作のエピソー…
原籙 『私が殺した少女』(ハヤカワ文庫) 北杜夫 『火星人記録』(『夢一夜・火星人記録』新潮文庫) 島尾敏雄 『死の棘』(新潮文庫)少し。
ところどころ拾い読みするつもりがいつの間にやらほとんど丸々再読。巷説に、キャラ萌え小説なるものがあると聞いたことがある。それらがどういったものなのかはよくわからないのだけれど、僕にとっては沢崎シリーズこそがキャラ萌え小説なのである。沢崎探…
武田泰淳 『十三妹』(中公文庫) 北杜夫 『夢一夜』(『夢一夜・火星人記録』新潮文庫) 島尾敏雄 『死の棘』(新潮文庫)少し。
大切な受験を目前に控えた安公子のところに腹違いの妹を名乗る少女が次々と集まってきて、その数なんと、十三人! 十三人の妹に取り囲まれての安くんの日常はもう大混乱! という話ではなく、十三妹とは女主人公の名前であり、本来は『児女英雄伝』の主人公…